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2013.08.08 (Thu)

え?・・・・えぇ!?

読者A  なんかさぁ、最近めっきり「まんじゃあんこ〜ら」更新されないよねぇ。

読者B  だって、みっちゃんって日本に帰国したんでしょ?ネット環境なら良くなってるはずだよねぇ。

読者A  5月に「良い知らせ」をなんたらかんたらって書いてあったけど、もう3ヶ月もたってんじゃん。

読者B  きっとイタリアに長く居すぎたから、日本に帰ってきて遊び呆けてるんだよ。
      「うまい棒全味制覇!」とか言って、毎日どーでもいーことに費やしてる感じしない?

読者A  するするー!きゃはははっ!





うんにゃ!

「まんじゃあんこ〜ら」読者の皆様、帰ってきました!
完全復帰でございます。
この時を待っていたんです。
というか、この時が来るまで「まんじゃあんこ〜ら」を更新すまいと、分厚い贅肉のなかで清らかに輝く心に誓っていたんです。
そして、この時というのが・・・・

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Trattoria QUAQUA内外装工事開始!!

そうなんです。ようやく始まりました。
夢のトラットリア開店へ向けての大きな一歩。

住所は、

金沢市増泉2-7-11

金沢にお住まいの方はすぐにだいたいどの辺かわかると思いますが、西インター大通り(野田専光寺線)のアピタの斜め向かい辺りです。
県外の方は、金沢の観光スポット「西茶屋街」(東ではなく)から徒歩5分くらいのところです。
少々中心街からは外れていますが、ど真ん中の香林坊からもタクシーでワンメーター距離(と少々)くらいの位置です。

ちなみにこちらが西茶屋街の一角。
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あぁ〜、い〜ねぇ〜。
こんなお料理やさんで芸妓さんをはべらかしてクイッとやってみたいなぁ。
ちなみに西茶屋街は、規模、店舗数、観光客数がはるかに多い東茶屋街よりも芸妓さんの数が多いそうです。
それだけ格式の高い料理屋さんが多いという証拠ですね。
一見さんお断りのお店ばかりなので、連れて行ってくれる方募集中です♪

お店の話に戻ります。
5月にお知らせした時点で、この物件に決めた!状態だったんですが、肝心の融資に思いのほか時間がかかってしまいました。

それというのも日本での実績の全くない僕は、銀行に自己PRをしようにも証拠がないんですね。
そこで、石川県と金沢市が行っている新規開業者支援制度というものを利用しての、低金利による無担保無保証人融資制度という夢のような話がありまして、そちらで準備していたんです。
この融資制度を利用すると膨大な資料提出と時間がかかってしまいますが、先日、なんとか融資実行のOKが出たんです。
よかった、よかった。


(みっちゃんからのささやかなアドヴァイスコーナー)
今現在、イタリアで料理修行をしていて日本帰国後に自分のレストランを開業したいとお考えの方へ。
最低でも最後の3ヶ月分くらいのBusta pagaとCUDは、捨てずに持って来た方がいいです。
保証協会の書類解読におそろしく時間がかかりますが、融資実行へ向けての確かな証拠となります。
幸いにも僕は捨てずにとっておいたので助かりました。

このご時勢、日本での実績のない僕が借金を作ることが出来る幸運に感謝です。

さて、この店舗ですが、以前は某ローカルハンバーガーチェーン経営のカジュアルイタリアンが入っておりまして、内外装共にさして手を加えなくてよい状態なんですね。
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状態も新しくて綺麗。

でも、さすがにこのまま使うわけもいかず、イメージチェンジのため少々工務店さんにお願いすることになりました。
脚立の上が頑固そうだけど笑顔がチャーミングな職人っぽい実働係りのおっちゃん。
それを見上げるのがイケメンだが、おっちゃんに叱られっぱなしのどこか頼りない感じのかけだし現場主任。
たぶん役職上は、イケメンの方が上のようなんですが・・・。

以前の店舗外観はこんな感じでした。
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金沢の人は「あぁ、カツとマルヨネの間の店ねぇ!」と、おわかりかと思います。
左隣りが串酒屋カツさん。右隣りがオーダースーツ仕立てのマルヨネさん。
どちらも「いい仕事」をすることで有名なお店です。

もちろんこのド派手な赤の外壁は色変更です。
ご安心ください。

肝心のオープンですが、
工事期間はさしてかかりませんが、お盆を挟みますのでオープンは8月の最終週あたりになるかと思います。

これからが大変な時期ではございますが、とにかく楽しいです。
ちょこちょこと単発な感じになってしまうかもしれませんが、ようやく本筋でのブログアップをしていけそうです。

みなさま、長い間本当にお待たせいたしました。
これからも、いや、これまで以上の応援の程、よろしくお願いいたします!!



帰宅してキッコちゃんと遊ぼうかと思うも、疲れて寝てしまう僕と退屈でふてくされてるキッコちゃん。
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07:24  |    QUAQUAです!  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(11)

2013.05.11 (Sat)

お久しぶりです!!

全世界の「まんじゃあんこ~ら」ファンの皆様、お久しぶりです!
新緑の5月、いかがお過ごしでしょうか?

「あの!まんじゃあんこ~らが日本版になって帰ってくる!?」

そんな日もそう遠くはなさそうです。

(もしかしたら)
いよいよ「トラットリア・クアクア」オープンへ向けての近況を皆様にご報告できるかもしれません!
えぇ、そうです。ボツになる可能性も十分にございます!(←ダメやん)


ま、どっちにしろこれまで以上のご声援、なにとぞよろしくお願い致します!!

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キッコちゃんもすっかり日本に慣れて、元気いっぱいです!!
11:17  |    キッコちゃんと金沢散歩♪  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(0)

2013.02.27 (Wed)

Yマちゃんとどこかへ行こう!最終話 おとなしく後編 と しばしのお別れのご挨拶

当企画最終話にして、トスカーナのドライブ旅行最後の昼食が、けちょんけちょんのコテンパンだったのは、4人の心と胃に多大なダメージを与えたようです。
Yマちゃんの言葉を借りるならば、「汚なマズ」と「たかマズ」の頂上対決。
約3時間もの間、大いなる「愉快」なテンションを保ちづつけた僕達に、慰労の拍手を。

普段僕達が、どれだけ美味しいものをより安価に食べているのか。
ついつい忘れがちな幸せを改めて感じさせてくれた貴重な3時間でした。


ソヴァーナの村のそぞろ歩きも、葬列のようにしめやかに行われました。
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人おらんもーん。

オフシーズンの小さな小さな村。
どんなに町並みが美しいといってもこれだけ人がいないと、映画に出てくる、なにかの伝染病で全滅した村を想像してしまいます。
いくら僕の目鼻立ちがウィル・スミスに似ているからって、そんな怖い目には遭いたくないもんです。
僕と一緒にいる犬も随分とちっこいしなぁ。

あ!車が走ってきた!
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またアーペ。

なんなんでしょう。この地域ではおじいちゃんはアーペに乗るのが義務付けられているんでしょうか。
静寂の村にアーペの軽快なエンジン音がいつまでも響いておりました。ベコベコベコ・・・・

「たかマズ」の無責任カメリエーレに教えてもらった、村1番の教会まで足をのばしてみました。
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あぁぁ、まぶしい・・・・

もう多くは期待しませんよ。
大丈夫。堂内でなにか感動的な場面に出くわすなんてこれぽっちも望んでおりませんって。
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なんもなーい・・・

この、名前さえも知ろうとは思わない殺風景な教会の入り口には、不釣り合いなほど立派なブックショップが併設されております。
いつくるともわからない見学客と閉館時間を、パソコンという相棒片手にただひたすら待ち続けている係りのおじさん。
「堂内への入場料はいただきませんが、見学後、お布施だと思って何か買ってください」
図々しくない?
「じゃぁ、入りません」とは思っても、決して言わない(言えない)大人の僕たちは、わずか3分の堂内見学終了後、絵葉書を3枚買うハメになりましたとさ。

さ、ブラブラと「にゃ〜にゃ」(Yマちゃんの車の名前ね)に向かいましょう。
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あ、春発見!

「梅と桜の違いくらいはわかるよ、これは順番からして梅だね」
って言ったら、Nオちゃんに
「これはボケの花よ。ボケッ」
と、後半は花に向かってなのか、僕に向かってなのか、わからない言われ方をされてしまいました。
どうして男って、草木や花の名前とその本体をつなげて覚えられないんでしょうかね。
同じ系列だと思うんですが、おねぇちゃんの顔と源氏名なんかはすぐに覚えられるのに・・・。
Yマちゃんなんて、木は松と竹しか判別できませんもんね。

あ、カルディだ!
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このバケモノのような葉っぱ群。
実は食べ物です。

そ、野菜となると覚えられるんです。
よーするに、食べれば覚えられるんですよ。
だから梅と桃と桜とボケの花を、それぞれ天ぷらなんかにして食べれば判別が出来るようになると思います。
ドラえもんの道具でそんなんなかったっけ?

このカルディの野菜。実はバケモノ葉っぱではなく、茎の下の方を食します。
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形はセロリのお化けのような感じです。
ごわい筋を引いてあげて、塩茹でし、フリットやグラタンなどにして食べます。
ほろ苦さと独特のアクが大人の味です。
日本のフキにとても食感と香りが似ているので、我が家では和風の煮物などにも活用しておりんす。
今が旬の冬から初春にかけてのお野菜です。
誰もいないから1本引きちぎってきてやりました。今日一番のお得な気分♪

さ、3番目の目的地「ソラーノ」へ向かいましょう。
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殺風景な車窓からはヤギがのんびり草を食む光景が望めます。
キッコちゃんの頭から吹き出しがでています。
「追っかけまわしたい・・・」

車で10分。

凝灰岩「トゥーフォ」によって築かれた中世の城塞都市「SORANO」(ソラーノ)に到着です。
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夕陽があたって美しいだっちゃ。

このソラーノのあたりまで来ると、突如山あいの地形になります。
画像ではよくわかりませんが、手前の谷はかなり深く、町がある小山を囲むように谷底を流れる川は、天然の堀として城塞都市の様相をより色濃く醸し出しております。

旧市街に入る手前には、またしてもアーペ。
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やっぱいいよなぁ。
いくらアーペを造るピァッジョ社がトスカーナの会社だとしても、この遭遇率は相当なもんです。
ダイハツのミゼットも可愛いけれど、やっぱりこっちの無骨なのの方が可愛いよね。

重厚な石門をくぐって旧市街に一歩足を踏み入れれば、中世へタイムスリップです。
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入り組んだ路地と細い階段があちらこちらに。

静寂の町には猫が似合います。
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にゃ〜

小山の上に築かれた城塞都市を囲む石垣は、谷底へ向かって絶壁となっております。
わんぱく太郎のYマちゃんはこういうの大好き♪
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Yマちゃん、怖いって。おちんちんムズムズするから戻ってきてぇ!

ようやく見つけた開いているお店。オリーブの木を使って作られた小物を売るお土産物屋さん。
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「うわぁ、かわいい!
あ、このまな板いいなぁ。
このお椀もかわいいよ。
小さなスプーンも何本か買っておこうかなぁ。
おぉ、このクルミ割りなんか趣あっていいよなぁ。
いやーん、どれもこれも欲しくなっちゃうぅ。
コレとコレって、おいくらですか?」ごっこを4人で繰り広げ、もちろんなにも買わずにお店を出てきました。

そうです。僕達はこのエリアでもうビタ一文使う気はないんです。

町の一番高いところにはゾクゾクするようなお城が建っています。
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いいなぁ。いい感じ。
中にはホテルがありました。(もちろんこの時期は休暇中)

さ、寒くなる前に帰りましょう。
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この後、Yマちゃんのお友達トム君が何を血迷ったか、朝、走ってきた高速インターまでのルート検索をとんでもない山道に決定。
民家の明かりが見えるまでの40分。あまりに細い暗黒の山道。
トム君の言うとおりに走れば走るほど道幅は細くなり、挙句の果てには砂利道に・・。
今、エンコでもおこそうものなら絶対に生きては帰れないであろうと4人は確信。
林の影から裸足のワンピースの女性でも出てこようものなら、おそらく4人とも泡を吹いて気絶してしまったことでしょう。
曲がりくねった漆黒の山道に、猛然とアクセルを踏み続ける口数の少ないYマちゃん。
後日わかったんですが、こういうシチュエーションに滅法弱いらしく、一心不乱に町の明かりを目指していたそうです。
んま、カワイイんだから♡

なにかおかしなスイッチが入ってしまったんでしょう。
普段なら復路の運転中、絶対に眠くなるYマちゃん。トム君のおかげで往路よりもはるかに時間がかかったにもかかわらず、フィレンツェに着くまでギンギラギンでした。

ほとんど野菜を口にしなかった今日。
家に帰ってからのシメは塩バターラーメンです。
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もちろん野菜たっぷりで。引きちぎってきたカルディも入れて、大人の塩バタに。
ホッと、一安心です。


いやぁ、まさかイタリアからのまんじゃあんこ〜らの最後が、塩バターラーメンになるとは、僕自身思ってもいない展開となりました。


長い間、まんじゃあんこ〜らを応援してくださった皆様。

本日をもちまして、「まんじゃあんこ〜ら イタリア編」を終了いたします。
このブログを通じて、イタリア、特にトスカーナの美しさ、素晴らしさとヘッポコさ、美味しい郷土料理の数々、僕の料理修行などなど、多くのことを皆様にお伝えできたことをとても嬉しく思います。
金沢でのこれからの僕の新しい人生のスタートのために、こういった形で今まで僕がやってきたことなどをご紹介できた幸運に感謝です。
これからは「まんじゃあんこ〜ら 日本・金沢編」として、さらなる展開をしていきたいと思っております。
イタリア・トスカーナ料理を通じて石川県の良さを皆様にお伝えしていきたい所存です。
そして、僕のお店「トラットリア・クアクア」開店実現へ向け、かむしゃらに頑張っていきます。
皆様にはこれまで以上の応援の程、是非ともよろしくお願いいたします。

それでは、とりあえずのお別れです。
本当にありがとうございました。
ごきげんよう!


「まんじゃあんこ〜ら」第1部 完


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08:33  |    イタリア奮闘記  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(3)

2013.02.26 (Tue)

Yマちゃんとどこかへ行こう!最終話 まさかの中編

お便りをいただいております。

香川県にお住まいのペンネーム「2,4の瞳」さんから。

「まんじゃあんこ〜ら、いつも楽しく拝読させていただいております。前号で最終話とありましたが、まんじゃあんこ〜らは本当に終わってしまうんでしょうか?だとしたら、とても残念です。どうか日本に帰国なさってもまんじゃあんこ〜らを続けて下さい。お願いします」

はい、いつも応援していただきありがとうございます。
ご安心ください。まんじゃあんこ〜らはなくなりません。
イタリアからのまんじゃあんこ〜らは、「第1部完」として終了いたしますが、日本帰国のゴタゴタが落ち着いたならば、必ず金沢からのまんじゃあんこ〜らを「第2部」として継続していく所存であります。
そうですね、「白い巨塔」でお話が1部から2部になり、財前五郎が助教授から教授に変わるというのと似ています。
ちょうど僕が田宮二郎にそっくりだということで、イメージしやすいかと思います。
ですからガッカリしないでこれからも是非応援してくださいね。



さて、「Yマちゃんとどこかへ行こう!」企画最終話。

トスカーナ州の陸の孤島「ピティリアーノ」に到着し、いつものようにクイッと一杯を求めるも、オフシーズンのため町中が死んだように静まり返っています。
この企画始まって以来の「食いっぱぐれ」が頭にチラホラし始めたとき、安っぽ〜い電光掲示板の「APERTO」(アペルト OPEN)を発見。
普段ならば絶対に、絶対に入ることのないタイプの胡散臭いピッツェリア(自称)。

なにもこんなところまで来て、そんな胡散臭いお店に入らなくても・・・と、お思いでしょうが、藁をも掴む勢いでワインに飢えている僕達からは「ちゃんと食べられなくてもいい。とりあえずワイン」という中毒性の高いコメントも飛び出す始末。
ゾンビのような表情の4人が席に通されて、ふと壁を見上げると・・。
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安っぽい壁の安っぽいピティリアーノの風景写真の横に掛かるは、ナポリのサッカーチームのユニフォーム。

ハズレです。
確信を持って言えます。大ハズレです。

なにも、ナポリのユニフォームが悪いって言っているんじゃありません。
筋道たてて推理すればすぐに答えが出てきます。
トスカーナのこんな辺鄙な田舎町で、いかにも安っぽい内装の自称ピッツェリアで、壁にナポリのユニフォームが掛かっているなんてぇお店は、烏合の街ナポリでさえも箸にも棒にもかからなかったレベルのへっぽこナポレターノが流れ流れて、プライドの欠片も持たずに、罠にかかる旅行者たちから小銭を巻き上げるためだけのどーしよーもない存在のお店なんです。

でも座ったからには何か注文しましょう。そうです。僕達は飢えているんです。
そう、昔、僕の姉が言っていましたっけ。
「人間って、本当に飢えたときはマックで2人で5000円を使うこともできるのよ」
と。

とりあえず、赤ワインを1リットル。
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なぜか、1/2リットルをまず持ってきて、「残りはすぐに取ってくるから待って」と言いおいて、外に駆け出していったヘッポコ野郎。
どうして営業中なはずなのにワインが1/2リットルで終わっちゃうのか。
そしてどこかから持って来た自称ローカルの臭いワイン。

1リットルを注文したのに、1/2リットルのカラッファが2本。しかも先のカラッファを空にして中を見てみれば、べっとり脂で汚れています。しかも2本は形が違う。

そして驚くべきは、昼間なのにわざわざ地下の倉庫から持って来たチビたロウソク。
とてつもないセンスの持ち主です。このヘッポコナポリ野郎。

仕方がない。
どんな局面でもすべてを楽しく考えることができる僕達。
これはこれ。せっかくだから別の意味で楽しんでやりましょう。

おそらくそれ以上注文はしないでしょうが、とりあえずアペリティーヴォ(食前酒)をしにきた気分でおつまみにハム類の盛り合わせを2皿注文。

ここで目と耳がいいYキヨちゃんが聞いてはいけないものを聞いてしまいました。

「ビリビリビリ・・・」

は!?
もしかして、なにかビニールの蓋を破ってやいませんか。
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どうでもいいことだけ当たりました。

まさか、イタリア、しかも食の宝庫トスカーナの田舎町へわざわざドライブにでかけて、カット済みのカッペカペの薄黒い香りもへったくれもない生ハムもどきを食べさせられるとは。
場末の2ツ星ホテルの朝食で出てくる四角いタイプのハムが、クルンと丸めて1枚のっているのは、ちょっと盛り付けにも気をくばった証でしょうか。

Yマちゃん、おでこに青筋たってますよ。


お会計お願いします。

長かったイタリア生活もあとわずかという時になって、なにが悲しくてこんなところでしょーもないハムを肴にくっさいワインを飲まなければならなかったのでしょう。
しかし、これも1つの経験です。
あらゆることを体験してこそ、あらゆる視点から物事を判断出来うる能力が備わるのです。
例え墓場の消えかけのロウソクのようなものをテーブルに持ってきてくれたとしても、「どうしてこうなったのか?」と基点に帰って考える冷静さは常に必要です。

じゃーな!2度と来ねーよ!!恥を知れ!アホ!

そう、僕達は立派な大人なんです。
チビたロウソクのテーブルチャージが1人2ユーロだとしても、石を投げるような乱暴な行為は決してしてはいけないのです。

さ、もういいです。この町。
次の目的地「ソヴァーナ」へ向かいましょう。

ソヴァーナへは、呪われた町ピティリアーノから車で10分。
小さな小さな、だけどとっても綺麗な古い村です。
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まずはまともなものが食べられそうなお店を捜索。

村に入ってすぐに見つけたお店。
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「タヴェルナ・エトゥルスカ」

ここも逆の意味で普段の僕達ならば決して選ばないであろう、小奇麗なリストランテです。
明らかに少々お高い空気が漂っておりんす。

店内には暖炉。
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うん。もう僕達、嗅覚壊れてるね。

きゃー!グラスがキレイ!!(清潔の意)
おぉ〜、フォークがネトネトしていないぞ!!
テーブルクロスがサラサラで気持ちいい〜・・・。
イス、ガタガタしないねぇ。

ありとあらゆる基準が崩壊してしまっている今の4人にとって、よしんば前菜に「うまい棒」が出てきたとしても大いに感謝して食すことができそうです。

やっとありつけたまともなワイン。
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なぜかハウスワインという名目で出てきたロッソ・ディ・モンタルチーノ。

どうやら明日、大量に本年度用の各ワインが納品されるそうで、今は急場しのぎでロッソ・ディ・モンタルチーノがハウスワインに格下げをくらっているそうです。ちゃんとスーツを来ているサービスの方に「ローカルのワインを」とお願いしたら、「ありません」と言われた僕の心中をお察しください。
でも、さすがはモンタルチーノ。不味いわけはありませんわな。
でも、こんなんズルイです。

感動の切りたてのハム類の盛り合わせ。
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冷静になれば、ハム本来の旨みはさほどではございませんが、なにしろアレの後。
チーズの香り、ハムの脂身の柔らかさ、キレイ(清潔)なスプーン。
ここのレストランからすれば、アレはいい前座になったようです。
ある意味、あんなに優秀な引き立て役ってそうはいませんよね。

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新しいオリーブオイルの香りをズッタズタに殺す黒こしょうがかかってしまった、新しいオリーブオイルのブルスケッタ。

普段なら「え?これっぽっち?」と文句を言いそうなオイルとパンの量も、輝く清潔なスプーンに救われて、満足のいく1皿です。あ、Yキヨちゃん。食べていーよ。僕、いらない。

軽くマリネしたキアーナ牛のカルパッチョ。
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イモムシのような切り方のセロリは、今日初めての野菜です。
トスカーナのブランド牛、キアーナ牛のお肉は確かに美味しいです。
うずらの卵の黄身とゴマ油が欲しくなる1品でございます。

ポレンタ、ポルチーニ茸のソテーのせ。
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炊いたポレンタをカットして、注文が入ったら中途半端にチンして、ぬるいまま確認もせずに砂の噛んだ茸のソテーをのせてしまった、シェフの性格が伺える1品。
不必要な達筆のバルサミコが、かろうじて1皿10ユーロの価値を土俵際で持ちこたえております。

午前の元気はどこへやら。意味不明なコメントが飛び交い始めた日本人テーブル。
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笑顔がひきつり始めております。

さぁ、まだまだ行きますよぉ!
だって僕達は完全に壊れているんだぁ!!

とてつもなく塩っぱいグロッセート地方の田舎料理「アクアコッタ」
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ミネストローネに半熟の卵を落としたものです。
古くなったパンや茹でたお米などを足しても提供されます。トスカーナ南部の街グロッセートの郷土料理です。
勘違いしないでほしいのは、アクアコッタという料理がとてつもなく塩っぱいというわけではなく、ここのアクアコッタがとてつもなく塩っぱいということです。
でも、わざわざキレイ(清潔)なスプーンを4本もつけてくれたのは、大変高く評価されるのではないでしょうか?岸朝子さん、いかがですか?あ、やっぱりダメ?

パッパルデッレ・アル・ラグー・マレンマーナ
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このソヴァーナの地方から西にかけての旧湿地帯の地域をマレンマ地方といい、その地方のものをマレンマーナと言います。
じゃぁ、どういう理由でマレンマーナと言うの?と、質問したら。
「普通のラグーにカッチャッジョーネ(狩猟で仕留めた動物)が少し入っています」と言い残して、サービスのおじさんはそそくさとキッチンへ逃げていきました。
え?で、なんなの?だから、なんの肉?うわぁ、こっわぁ!
これもとても塩っぱかったです。

「ボリオーネ・ディ・アニェッロ」(仔羊のぶつ切りのトマト煮)
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塩っぱかったです。

いやぁ、楽しいなぁ。こういう尻すぼみのメニュー紹介。
足、むくんできたんですけど。

仕方なく頼んだリンゴのトルタ。
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どーしてこんなにソースが必要なの?
はい、どーしてかと言うと、トルタがモクモクしすぎてて喉を通らないからです。
ソースの中にいる、顕微鏡で覗いた精子のようなものはいったいなんだったんでしょうか。

今日の天声人語。

「普段ならボロクソにコケ落としたであろう、見た目だけのリストランテも、比較検討する対象次第ではぶっちぎりの大勝をしているように見えることもある。人間の判断力とはその程度のものである」


口直しにキッコちゃんをどーぞ。
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うわっ!テンション、ひっくぅ!!

まさか、結果的に本当にうまい棒のほうがよかったなぁと思うことになろうとは・・・。


チャンネルはそのままで。

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06:47  |    イタリア奮闘記  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(1)

2013.02.25 (Mon)

Yマちゃんとどこかへ行こう!最終話前編

なにやら悲しげな表題となってしまいましたが、イタリアにおける「Yマちゃんとどこかへ行こう!」企画はとうとう最終話を迎えてしまいました。
行ってみたかったけれど交通の便の悪さで諦めていた名所を、人の運転する車の後部座席で悠々とめぐる旅。
優しいYマちゃんが「どこか塗りつぶせてないところはないの?」と、ギリギリまでご自身の休日を僕のために削ってくださいました。
おかげさまで、悔いのないイタリア生活の最後を締めくくらせてもらえることになりました。

最後の最後に僕が希望した名所は、

「PITIGLIANO」(ピティリアーノ)
「SOVANA」(ソヴァーナ)
「SORANO」(ソラーノ)


の3ヶ所です。
3ヶ所も?
はい、しかもこの企画史上最もフィレンツェから遠い名所群です。
日本にいらっしゃる方はもちろんのこと、イタリアに住んでいる方でも「え?どのへん?」とお思いのことでしょう。
Yマちゃんの車のナビ「トム君」いわく、フィレンツェから高速利用で2時間半の距離です。
Yマちゃんのお住まいがフィレンツェから30分のところですから、彼にとっては片道3時間のこきつかわれ運転となります。
ちょっとトスカーナ州の画像をよそのウェブサイトからパクってきましたので、ご覧下さい。
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イタリア中部の州、トスカーナ州。
その北部に位置するフィレンツェ。
今日の目的地は、トスカーナ州のずーっと南部に位置するMANCIANO(マンチャーノ)のそばの3つの小さな町です。
ちなみに左手に僕が働いていたエルバ島がありますね。

フィレンツェを朝8時45分に出発。
「STRADA DEL SOLE」(太陽街道)と呼ばれるイタリアの大動脈、高速1号を延々と南下。
お隣のウンブリア州に入り、白ワインと美しいドゥオーモで有名なオルヴィエートの町のインターで高速を下ります。
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春の訪れを感じさせる見事な青空に、天空の城のように浮かぶオルヴィエートの町。
おそろしく美しい町で、国鉄駅もそばにあり「行きやすい観光小都市」として、いつも外国人観光客でごったがえしている町でもあります。
フィレンツェやローマからの日帰りプランなどでもちょうどいい距離なので、いつの季節もベタベタの観光地の空気が漂っていますが、この町の大聖堂の美しさは僕のなかの「イタリア3大美しい大聖堂」の1つでもあります。
フィレンツェとシエナの大聖堂は1位、2位を常に争っている感がありますが、絶対3位としてこのオルヴィエートの大聖堂があります。相撲で言うと、琴錦や安芸乃島、寺尾のような存在です。

しかし、今回はスルーです。

トム君いわく、目的地はまだまだ遠いんですもん。
これだけの天気ですから、テンションはどんどん上がっていきます。
車内は、YマちゃんがNオちゃんのために早起きして選曲して持ってきた「サザン」のCDでテンヤワンヤ。
Yマちゃんがこれまでの企画でNオちゃんのためによかれと思って持ってきた、B'Z、研ナオコ、徳永英明の各CDはNオちゃんにことごとく却下され、最終話となる今回、満を持して持ってきたサザンが大当たり。
後部座席からの舌打ち攻撃の回避に気分をよくしたYマちゃんは、トム君が大声で叫ぶ「次、右だってば!」を無視して左折。
結局盛大な「チッ」を浴びることになりました。

ところが、Yマちゃんがテキトーに走っていると素晴らしい眺望が見えてきました。
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ラツィオ州の「LAGO DI BOLSENA」(ボルセーナ湖)です。
画像手前の湖畔のボルセーナの町は、夏はローマからの避暑地として大変な賑わいを見せます。(見た目による推測)
トム君の言うとおり走ってきたら、この素晴らしい景色は望めませんでした。さすがはYマちゃん。結果オーライの魔術師。Nオちゃんのゴキゲンも上々です。

細い街道で強引に2台抜きをしていったジャガーが、その先でネズミ捕りに引っかかっているのを目撃。

「ざまぁみろぉ〜!」
人の不幸は蜜の味。
目的地につく前にこれだけウダウダ長文を書くのも、最後である当企画におそらく僕自身、心の整理がついていない証拠なんでしょう。

なーんて感傷的なことを一瞬だけ考えてみました。

さ、ようやく到着です。
こちらがピティリアーノの全景でーす!
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きゃーー!めっちゃキレー!

蒼い空に映える無骨な中世の町。
町の創始はエトルリア時代にさかのぼり、この地域で産出される「TUFO」(トゥーフォ)と呼ばれる凝灰岩の岩山の上に築かれた歴史ある町です。
いやぁ、この眺めは圧巻ですね。お見事です。

町の入り口ではAPE(アーペ オート3輪)がお出迎え。
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細い路地が走る町中は小回りの効くアーペが大活躍。
おじいちゃんとアーペはイタリアの田舎のシンボルみたいなもんです。

長い歴史を刻む旧市街には、メディチ家による水道橋が残されています。
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左手のアーチがそれ。
暖かな日差しが綺麗な影を映し出しています。

またアーペ。
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かわいいね。

このあと、あっという間に通り過ぎていってしまったので、写真を取れなかったんですが、荷台にウィングをつけた「ヤン車アーペ」を目撃。チラっとしか見えなかったんですが、おそらく迷彩色のような塗装を施しておりました。あれはもう確信犯です。写真を取れなかったのが本当に悔やまれます。

旧市街には階段や曲がりくねった路地などが多く入り混じり、そぞろ歩きをしているだけでもまるで中性にタイムスリップしたような気分になってきます。
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扉はやたらと多いが人の気配がまったくしない路地裏の階段。
オフシーズンなのはわかりますが、とにかく人の気配がありません。
いるのは何を考えているのか見当もつかない猫ちゃんぐらいです。

閑散とした町中に唯一1軒だけ開いているパン屋さんがありました。
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この品揃えの貧弱さ・・・。乾き物ばっかり。

どうやら町のこの一角は昔からユダヤ人街(街といってもほんの数軒の建物の区画)だったそうで、このパン屋さんもユダヤの伝統的なお菓子やパンを製造しているそうです。
見た目は明らかに不味そうそれほど美味しそうでもなさそうなお菓子類。

満腹トリオのお菓子担当のYキヨちゃんに僕とYマちゃんで、
「いやぁ、こんな珍しいお菓子なんて食べられる機会はめったにないから、絶対に試してみたほうがいいよ。アレとかアレとかコレとか、あ、コレも。うんうん・・・」
素直なYキヨちゃんは
「うん。そーだね。勉強のためにも試してみる」
と、言って、まんまと購入させることに成功。
なんと合計で15、50ユーロも払わされることに・・。

僕とYマちゃんは彼女の後ろで小声で、
「うゎ、たっか!ぜったい不味いぞ、あぁ〜あ、もったいない」
と、悪魔のささやきを交わしておりましたとさ。ケケケ・・・。
だいたいさぁ、こんなところで2言目には「私達かたつむり協会に加盟しております」なんて言う輩のものなんて、美味しいわけないじゃなーい。
あー楽し。

悪魔の写真。
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あ、Yマちゃん、なんか食べてるじゃん。
さっきのパン屋で切りピッツァを買って食べちゃったそうです。
本人いわく
「また、つまらぬものを食べてしまった・・・」
美味しくなかったのね。

町角の小さな教会の壁に、おかしな彫り物を発見。
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僕たちのような心の清らかな人間にはまったく関係がなさそうな意味深な彫り物。
世界ふしぎ発見ならば「さて、ここでお待ちかねのクエスチョンです」が聞こえてきそうな展開。
町の人に真相を聞こうにも、あまりに人がいなさすぎて聞きようがありません。
さて、あなたならどうとる?

後日談
友人のKオリちゃんがこの彫り物を心理分析。
遠い昔、おそらく「二股」をかけた人間に課せられた罰ではなかろうか、というかなり信憑性のある推論を披露。
僕もYマちゃんも「あぁ、それなら安心さ。僕達は大丈夫」と胸をなでおろしましたとさ。


ま、しっかしどっこもやってません。

とりあえず一杯クイッといきたいところなのに、手頃なエノテカさえもやってない。
そんななか、なんとか見つけたお肉屋さんで珍しいものを発見。
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イノシシのお肉に濃ーい味付けをして干したものです。
イノシシジャーキーとでも言いましょうか。
このままで食べられるということですので、試しに1本購入。1本あたり約2ユーロ。
ピリ辛とハーブの香り、酒飲みにはたまらない塩っぱい仕上げにますます「ワインくれぇ〜」度数がアップ。

噛めば噛むほど味が出るイノシシジャーキーのせいで頭の中はワイン一色。
普段なら一緒に顔写真を取るであろう石版もチラっと見て「へぇ、オモシロイね」で済ましてしまいました。
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Nオちゃんがちゃんと撮ってくれておいた写真。感謝。


飢えた4人は、ちゃんとワインにありつけるのか!?

続きはCMの後で。

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07:17  |    イタリア奮闘記  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(0)
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